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長男の障害発覚その後

子供
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長男の就学に当って、養護学校と地元小学校の適正クラスの見学をした。
が、私の心は養護学校で決まっていた。
長男のレベルからして、それ以外は厳しいと思ったから。

案の定見学した地元小学校では
「養護学校の方がいいと思いますよ」
的な事を言われた。
口にこそ出さなかったが
「そーんな事、言われなくても最初からそのつもりですよー」
ってな心境だったw

でも、今でも覚えてるなぁ。
養護学校の入学式の日。
次男はまだ保育園だったので、入学式の前に保育園に寄って行った。
そうしたら地元の小学校に入学する新入生が、保護者と一緒に歩いて行くのが見えたんだ。
・・・羨ましかったなぁ~・・・
普通の学校に、当たり前に入学できる健常児とその親が。
羨ましい通り越して、妬ましかったほど。
そんな気持ちを引きずったまま養護学校へ行った。
養護学校の教室では、黒板に大きく
『入学おめでとう』
と書かれていて、その前で笑顔で写真を撮っている親子がいた。
それを見て私は
「あなたたちは、本当に嬉しいの?普通の学校に入れなくて、養護学校の入学式で、どうしてそんなに笑えるの?」
なんて思っていた。
今思えば、この頃でも全然吹っ切れていなかったって事じゃないか。
今だったらこんな事屁とも思わないのにな。

今は、長男は毎日楽しく笑って暮らしてくれれば
もうそれでいいと思っている。
それ以上は望んでいない。
長男が楽しい生活を送ってくれるなら、それで十分なのだ。

先日、主人の母、長男にとってはおばあちゃんが亡くなった。
「死」というものをどこまで理解しているのかは分からないが、
お葬式で長男が泣く事はなかった。
それでいいよ。
私が死んだ時も、そうして泣かずにいて欲しい。
悲しい事なんて、理解できなくていい。
長男が悲しむ姿は見たくないんだ。
そして、その原因が私の死だったりしたら、
心配で可哀想で、死んでも死にきれない。

だから本当は、私は長男より先に死にたくない。
1日でいいから、長男より長く生きたい。
最後の最後まで、長男を守ってから死にたい。

自分の死より早く子供の死を願うなんて、
ひどい親だよね、って、同じ母子通園に通っていたお母さんに言った事がある。
そのお母さんは
「でも、私もそうだよ」
と言ってくれた。
そうか、私だけじゃなかったんだ…。
心から安堵したのを覚えている。
障害児のお母さんは、そういう風に考える人が少なくないのかもしれないな。

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