長男の障害が発覚するまで

子供
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平成9年3月31日。
丸1日の陣痛の後、明け方にやっと生まれてくれた長男。
赤ちゃんの頃から、それはそれは育てにくい子だったのを覚えている。
何が大変って、ベビーベッドに下ろすと泣き出してなかなか寝てくれないのだ。
仕方がないので、当時は1日中ずっと長男を抱っこしていた。
抱っこしながらできる事なんて、テレビを見る事くらい。
昼間は長男をお腹の上でラッコ寝させていた。
両腕が腱鞘炎になって痛くてつらかったっけ。
今思えば、自閉症のこだわりだったんだろうなぁ、と思うのだが、当時はそんな事夢にも思っていなかった。
ただひたすら「赤ちゃんってこんなもの」と思っていた。

月齢が上がるに従って、少しずつ気になる事が出て来た。
育児書に書いてある通りに発達しない・・・。
あれもできない、これもできない、が増え、母子手帳への書き込みもイヤになり、とうとう記入するのをやめてしまった。
今でもよく覚えているのは、うつ伏せができなかった事。
発達的にはできるはずなのに、絶対うつ伏せにならない。
無理やりうつ伏せにして
「やっぱりできるじゃん!」
と思いつつ写真を撮ったのだが、その写真を見ると長男の表情は恐怖に戦いているように見える。
ああ、これ怖かったんだ。
長男の障害が分かった後にそう思った。
うつ伏せができる程度の発達はしていたけど、長男は「うつ伏せの姿勢をするのが怖かった」のだ。
だって、いつもは仰向けなのに、慣れない姿勢は怖いから。
まだ生まれて半年とかそこらの頃なのに、しっかり自閉のこだわりはあったのだ。
今なら分かってあげられること、当時は全部分からなかった。

夏に近くの公園の噴水で絶対に水遊びをしてくれなかった事も、
1歳5ヶ月でやっと歩けるようになって散歩に連れて行ったら、歩道でしゃがみ込んで泣き出して歩かなかった事も、慣れない場所だと抱っこしていないと泣きわめいていた事も。
全部全部、不慣れな事を怖がる自閉症の症状だった。
私は私で、どうして歩いてくれないの?
家では歩いてるんだから歩けるでしょ!
という思いしかなく、今思えば長男にかわいそうな事をしてしまった。
でも、仕方がなかったとも思う。
誰が、自分の子に障害があるなんて思うもんか。
五体満足で生まれて来て、普通に成長していくものだと疑いもしていなかった頃だった。

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