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長男の障害が発覚するまで その3

子供
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通園は、月曜から金曜までびっしり5日間。
細かい事は忘れたけど、水曜は地元の保育園との交流日、
木曜はスイミングだったのは覚えている。

この交流日が嫌で嫌でw
だって、健常児との違いをまざまざと、毎週眼の前で見せつけられるから。
その度に自分の子供が、どれだけ発達が遅れているのか思い知らされるから。

母子通園に通い始めた頃だったか、
正確な時期はもう覚えていないけど
初めて児童相談所に長男を連れて行って発達検査をしてもらった。
一通り検査をしてもらって、最後に私は職員さんに軽い気持ちで尋ねた。
「普通の子に、発達が追いつく可能性はありますか?」
今でもハッキリ覚えている。
職員さんが一瞬言葉に詰まったのが、明らかに分かった。
職員さんは言葉を選びながら
「…難しいと思います。普通の子も大分伸びる時期ですから…。」
と言った。
この時初めて、長男は今まで思っていた以上に深刻な状態なのだ、と私は思い知った。
その夜、長男の寝顔を見ながら私は泣いた。
永遠に出られない真っ暗なトンネルに放り込まれたような気分だった。
普通の子じゃ、ないんだ…。絶対に追いつけないんだ…。

定期的に児童精神科にもかかっていた。
何度か通ううちに、
「精神遅滞、つまり知的障害と思われます」
と診断が出た。
当時はまだ自閉症とは言われなかった。
まだ自閉度(造語だけど)がそんなに目立たなかったからだと思われる。
この後成長と共に自閉度が強くなって行って、
就学した頃に自閉症と診断名が変わった。

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それでもやっぱり、母子通園に通っている頃は、
私もまだ長男の障害を本当の意味で受け入れる事ができていなかった。
これはどの障害児の親も同じだそうで、
やっぱり障害なのか…いや、でもまだこれから良くなるかも!…
というのを無限ループする。
この無限ループから解き放たれて
事実を受け止める事ができたのは
やっぱり普通の保育園に入った頃だったように思う。

母子通園に1年半くらい通って、年中さんから地元の保育園に
障害児枠で入園した。
途中から加わる長男を、果たして同じクラスの子供達が受け入れてくれるのか、とても不安だった。
でもそんな私の不安をよそに、みんなとても長男を可愛がってくれた。
先生にも本当に良くしてもらった。
長男は基本いつもニコニコしているので、得な性分だとは思う。
担当保育士さんは長男の事を
「癒し系とか和み系ですよね~」
と言って下さった。

ある時クラスの子が
「どうして長男君は年中さんから入って来たの?」
と保育士さんに聞いたらしい。
保育士さんは
「年少さんまでは違う所に通っていたからだよ」
という感じで答えたらしい。
そうしたらその子は
「良かった~このクラスに来てくれて」
と言ってくれたのだそうだ。
この話を聞いた日の帰り道、思わず涙ぐんだのを覚えている。
保育士さんにもクラスの子にも恵まれた。
本当に有り難い、と思った。

次回、就学編w

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